アクアな~回想録!はじめての熱帯魚飼育スタート編

アクアな~回想録!はじめての熱帯魚飼育スタート編

初めて飼った熱帯魚の種類、覚えていますか?

一口に熱帯魚と言っても、小型熱帯魚のグッピーや小型カラシン、ナマズの仲間コリドラスやプレコ、東南アジア産のベタやグラミー、南米産やアフリカ産のシクリッドに大型魚や古代魚‥etc‥多種多様ですよね。
私は初めて飼った熱帯魚がディスカスでした。初心者には向かない種類‥とかよく言われる熱帯魚ですよね。
とっ!言うことで今回の回想録は80年代後半、私が初めて飼った熱帯魚の話です。思えば長い付き合いになりましたよ~

はじめに

私がアクアリウムをはじめた切っ掛けが、娘がまつりの金魚すくいで持ち帰った金魚、よくあるパターンですよね~そのうち子供はあきてお父さんが世話するケース‥我が家の場合もまさにドンピシャ!
金魚のエサを買いにペットショップに通ううち店の奥に並ぶ大きな水槽の中に居る丸い熱帯魚が気になる‥熱帯魚綺麗だね~よしっ!はじめてみるか‥これまたよくあるケースです。切っ掛けはこんなもんですよね~

セオリーから外れた飼い方?ともかくスタート

熱帯魚飼育がはじめての方には、「小型魚からスタート 基本をマスターしたら難しいとされる熱帯魚にもチャレンジ!」なんてよく言われる事ですが、私の場合‥世間一般で言われている事からは外れましたね~只、実際ディスカスを飼ってみた感じとしては、そんなに難しい魚とも思えないですよ。

飼い方も当時は今以上に確立していたように感じます。
飼育用品・器具で言うと、水槽はベアタンク(水槽の底に何も敷かない)でフィルター(ろ過器)は上部式フィルターをサブフィルターにはスポンジフィルターを、頻繁な水換えが出来る人にはスポンジフィルターのみ‥それ以外のやり方は邪道、こんな印象でした。あくまでも私の感じた印象ですけどね。
ところが私がセットアップしたのは、ベアタンクどころか水槽には砂利を敷いて水草水槽でディスカスを泳がす計画!フィルターも外部式フィルターを設置、ディスカスを水草水槽で飼うのは、当時ありえないディスカスの飼育方法ですよね。
それでもディスカスの泳ぐ水草水槽を間違えたとは思わなかったし、実際この飼育方法が原因でディスカスが調子を落とした、あるいは病気になったなんて事はありません。それ以外の要因でディスカスか調子を落とした事はあります。
ディスカスは値段も高かったので最初は7cm程度の個体を1匹だけではじめましたが、これは後々問題を起こす事になります。

アクアな~回想録!はじめての熱帯魚飼育スタート編

神経質な魚?

飼い始め当初ディスカスの飼育でしくじったと思う事が一点あります。
単独飼育ですね。値段の事もありましたから最初から数匹とか買えなかったのですが‥群れる魚なんですかね~?私の場合はディスカスが調子を落してエサを食べなくなり体色が黒くなって結果、痩せました。これ何故1匹飼いが原因かと解ったのは、その後数匹入れたら調子も戻り良くなったからです。
やっぱりエサをガツガツ競うくらいに食べてくれないとダメですよね。
それとディスカスは、よく言われるほど弱い魚でもないと思いますよ。体力が落ちてすぐポックリなんて事は、ほぼありません。体色を真っ黒にして痩せてからもしばらくは耐えているので、早く原因を調べて改善し元気な状態に戻してやらないと見ている方も辛いですよね。体力的には強いけど神経質な魚には思えますね。

ディスカス飼育と水草栽培は両立できるか?

当時の私は水草水槽でディスカスを泳がす目的を実行したいから、ディスカス飼育と水草栽培は両立できるか?こんなことばかり考えていました。

ディスカスの飼育水でよく言われる、水質とくにpHとGHの調整がうるさい‥
これはディスカスに限った事ではありませんが、故郷がアマゾン川の熱帯魚は、そのほとんどが酸性で軟水を好みますよね。
この点は、水草も弱酸性 軟水の方が調子を上げる品種が多いから良しと。

ディスカスは高水温でないとダメ水草は‥
これもそんなに水温上げなくても一般的に言われている熱帯魚の適正水温25度位でも大丈夫でした。
当時ディスカスの飼育スタイルが、まだまだ手探り状態の時代ですからブリーダーのやり方を真似しすぎた飼い方が主流でした。プロのやり方を参考にすれぱ間違いないと思うのも当然ではありすよね。

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水草水槽にディスカスのエサは合わないのでは‥
ディスカスのエサには色々試しました。市販のドライフードに冷凍赤虫、冷凍生エサ(ディスカスハンバーグ)‥その結果おちついたのが、冷凍生エサでした。
私の経験からの感想ですが、実際に冷凍生エサを試してみてディスカスの成長具合がよくなり体格も大きく発色が見るからに違います。健康体そのものですよ。問題はディスカスはエサの食べ方が下手で散らかすから、水草の見たばえによくないのでは?確かにそれはありますよね。これが解決したのは、後から入れたコリドラスやプレコ、カージナルテトラといったディスカス以外の魚達が、散らかったエサも食べてくれました。
コリドラスやプレコはともかく、カージナルテトラみたいに小型の熱帯魚はディスカスに食べられないのか疑問に思いますよね。買って来たばかりの小さいうちに混泳してはダメですが、冷凍生エサをあげていたらカージナルテトラのサイズも格段に大きくなり約4cmには成りました。そうなるとディスカス達もカージナルテトラを襲ったり食べたりはしません。
それと、冷凍生エサは水を汚す、水質汚染のスピードが早いのではないかとよく思われがちですが、他のエサと比べて特別水が汚れたり汚染のスピードが早かったりはしません。
尚、当時は市販品の冷凍生エサを使っていましたが、その後自分が納得いくエサを追求するあまり、今は自家産していますよ。この辺妙~にこりしょうなものでして‥

結局あれこれ考えた末に気付いたのは「自然界では魚も植物も共存してるわけだし、むしろ自然界でベアタンクみたいな環境の方が例外だから~結論!ディスカスの水草水槽はいける!」後になって思い出すと当時の私は、そうとう暇人・変人だったんですね~‥

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当時のディスカス事情!個人的な感想

80年代から90年代前半、当時ディスカスはとにかくお値段が高かったですね。ターコイズディスカスの全盛期、有名なブリーダーにはドイツのエドワード シュミット ホッケ氏、アメリカのジャック ワットレー氏がいました。良質で魅力的なディスカスでしたが、有名ブリーダーの魚ともなれば恐ろしい~ほどの値段でしたね。
ちょうどこの時期辺りから、中国返還前の香港からの輸入が日に日に増えて来て、お値段もリーズナブルでしたから香港産改良品種がディスカスの主流になっていきました。
当時の香港は観賞魚のブリーダーも増えていたのでしょうね。
香港ブリーダーの中にも有名な方が出て来て、その中でも、
WWFF(ワールド ワイド フィッシュ ファーム)
ロー ウィン ヤットサニー氏
ン チン ユン ロッキー氏
(WWFFはのちに台湾に移られます。)
私が思うに、WWFFのディスカスは今現在多くの改良品種のベースになっていると思います。
タイやマレーシアのペナン島からは改良品種レッドロイヤルブルーが当時はよく見受けられました。現在のディスカス生産拠点はペナン産ですよね。

ディスカス
シムフィソドン属 Symphysodon
スズキ目 Perciformes
カワスズメ科 Cichlidae
ワイルド原種
ヘッケルブルーディスカス
学名 Symphysodon discus Heckel, 1840
グリーンディスカス
学名 Symphysodon aequifasciata Pellegrin, 1904

当時の代表的なワイルド原種

  • ブラウンディスカス Symphysodon aequifasciata axelrodi Schultz, 1960
  • ブルーディスカス Symphysodon aequifasciata harardi Schultz, 1960

当時の代表的な改良品種

  • レッドターコイズ(ロートターキス)
  • ブリリアントターコイズ(ブリランテターキス)
  • コバルトブルーターコイズ(コバルトブラウターキス)
  • ワットレイターコイズディスカス第1系統
  • ワットレイターコイズディスカス第3系統
  • ワットレイハイフィンフルボディーターコイズディスカス
  • ブルーダイヤモンド
  • レッドスポッテッドグリーンレオパードスキン
  • レッドダイヤモンド レッドスポット
  • レッドロイヤルブルーディスカス
  • シラセサンダーフラッシュ
  • ハイフィンモルフォターコイズ

アクアな~回想録!はじめての熱帯魚飼育スタート編

まとめ

いかがでしたか?今回の回想録、多少は参考になりましたでしょうか。

この時セットアップした水槽は120cm水槽(横120cm×奥行45cm ×高さ45cm)でしたが、その後水槽だけ120cm水槽(横120cm×奥行60cm ×高さ55cm)に変えて中身は丸ごと移し今現在も動いています。
さすがに生体は当時の魚は残っていませんが、その子孫や水草は当時の株分けしたものが健在です。
現在は観賞目的にこの水槽と、繁殖目的にベアタンクを使い分けていますよ。
ブリーディングは産卵、孵化、体着と水槽管理にはベアタンクが都合がよいですよね。ブリーディングに特化するのであればほかの魚との混泳はペアーのストレスにもなるし、水草よりも産卵筒を入れたいですよね。

最近インスタグラムを始めたのですが、海外のフォロワーさんの写真を拝見するに西洋の国の人は大半が水草水槽でディスカスを泳がし、アジアの国の人は大半がベアタンクでブリーディングの写真です。世界中のアクアリストさんの水槽が身近に見られて楽しい時代ですよね。

生活の中にほんの少しでも、癒し空間 アクアなライフスタイルが広まって行けば嬉しく思います。

アクアな~アトリエ
Master: とと
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2016-09-03 | Posted in アクアリウム, 回想録No Comments » 

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